ラメラ構造的が崩れる【大きな原因】それは、間違ったスキンケア

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お肌をケアする女性

ラメラ構造が崩れていると、いくらスキンケアをしても思ったほどの効果は期待できません。ここではラメラ構造が崩れる原因を探り、改善する方法をご紹介します。崩れたラメラ構造を改善し、本来のきれいなお肌をとりもどしましょう。


[目次]

ラメラ構造とは?角質層の保湿とバリア機能をサポート

美容ドリンクを飲む女性

ラメラ構造とは、角質層内に存在し、角質層の保湿とバリア機能の維持のために、非常に重要な役割を果たす、水分と油分でできた層のことです。

「よい肌を作る」となると、多くの人は真皮層のケアを意識しがちですが、スキンケア用品の成分が真皮層の奥まで行き渡るということはあり得ません。つまり「真皮層ケアのための成分は、たとえスキンケア用品で補給しても、必要な場所まで届くことはないため、結果的にムダになる」と言っても過言ではないのです。

それよりも大切なのは、「真皮層を守って理想的な肌細胞が生み出せる状態にするために、スキンケアで角質層を最良の状態に持っていく」ということです。

ラメラ構造ってどんなイメージ?

前述の説明ではピンと来ないと思いますので、分かりやすいイメージに置き換えてみましょう。

まず「角質層内に、レンガでできた壁のようなものがある」とイメージして下さい。
レンガ=角層細胞
レンガ同士をつなぐセメント剤=細胞間脂質
といった感じです。

もちろん言うまでもありませんが、角層細胞はレンガよりもずっと薄いもので、実際のラメラ構造は「薄い角層が何層もミルフィーユ状に重なっていて、その角質細胞のすき間を細胞間脂質が埋めている」という感じになります。

また、角層細胞のすき間を埋める細胞間脂質自体も、水分と油分が規則正しく交互に、何層ものミルフィーユ状となって重なりあっているのです。この細胞間脂質の、水分と油分の交互に重なる層こそが「ラメラ構造」と言われるものなんですよ。

そして理想的なラメラ構造のイメージは「セメントと土と水分のバランスがちょうどいい、強度の高いセメント」のようなものなのです。

ラメラ構造が弱い人は美肌になれない!?

肌質・肌状態の良し悪しは、「細胞間脂質にきちんとラメラ構造が形成されているかどうか」によって大きく左右されます。

ラメラ構造が弱い人、ラメラ構造が崩れている人は、それを何とか改善しないと本当の美肌になることはできないと言っても過言ではないでしょう。

その理由についてお話ししましょう。

肌が乾燥してしまう

細胞間脂質にラメラ構造がきちんと形成されていない肌は、乾燥肌になるリスクがきわめて高いです。なぜなら、角質層内に水分を留めてうるおいを保つためには、水分と油分がミルフィーユ状に重なるラメラ構造の形成が不可欠だからです。

「水分を、適度な油分がはさんで守る」という構造が崩れると、どんどん水分が蒸発して、肌が乾燥してしまうんですよ。

「ラメラ構造が崩れていても、クリームをべたっと塗って、表皮の部分で油分のフタを作れば、それで肌の水分蒸発は防げるんだからいいじゃない」と思われるかもしれませんが、その考えは間違いです。

なぜかというと、クリーム等による「油分のフタ」は、それこそ「肌の外側に一層だけ油分の膜を作る」というようなものなので、角質層の内側までの保湿には行き届かないんですよ。

肌の外側にいくら油分をつけても、その内側のラメラ構造は崩れたまま。つまり「クリーム等による油分でのフタは、肌状態そのものの改善にはつながらない」ということなんです。

バリア機能にも悪影響を及ぼす!

細胞間脂質のラメラ構造が弱っていたり崩れていたりすると、肌のバリア機能にも大きな悪影響を与えます。

紫外線をはじめとする、外部からの肌刺激をブロックする仕事は、おもに角質がやってくれるのですが、角質と角質の間には、小さなすき間が存在します。

このすき間を埋めるのが、ラメラ構造を持つ細胞間脂質なのですが、ラメラ構造の弱りや崩れがあると「油分と水分のミルフィーユ状の層がきちんと形成されていない分、内側から水分が蒸発しやすいだけでなく、外からの刺激も、そのすき間から侵入してしまいやすい」ということになるのです。

すき間があれば外部刺激によるダメージが奥まで届きやすくなりますので、あっさりと真皮層にダメージが到達してしまい、シワ・たるみ・シミなどの原因になります。

ラメラ構造が崩れる原因【1】間違ったフェイスケア

間違ったフェイスケアをしていると、それがラメラ構造を崩してしまうこともあります。

ラメラ構造はとっても繊細

まず知ってほしいのは「ラメラ構造というのは、非常に繊細な存在である」ということ。ラメラ構造は油分と水分の重なりでできている層ですから、すごくやわらかいんですよ。

「体温と同じくらいの温度で温められたバターの薄い層の間に、水が挟まれている」とイメージすると、相当やわらかくて崩れやすい、ということが分かりますよね。

非常にデリケートでやわらかい分、私たちにとって「ごく普通の力加減で与える刺激」であっても、それが繊細なラメラ構造には大ダメージとなってしまうことも多いのです。

肌に強い刺激を与えてはダメ!

さて、「ラメラ構造を崩してしまうリスクが高い間違ったフェイスケア」とはどういうものなのかというと、ひと言でいえば肌を強く押したりこすったり引っ張ったりするなどといった行為すべてとなります。

肌に強い刺激を与えてしまうNG行為の例として挙げられるのは、おもに以下のようなものです。

  • 顔面マッサージ
  • 表情を大げさに動かしすぎる顔面体操
  • 拭き取りクレンジング
  • クレンジング剤を肌にすり込む
  • ゴシゴシと強く顔を洗ったり拭いたりする
  • リキッドファンデーションやクリームファンデーションを肌にすり込む
  • スキンケア時にコットンで肌をこする
  • Tゾーンや小鼻などのベタつきが気になった時に油取り紙やティッシュでこする
  • 頬杖をつく

摩擦リスクを減らすには

「スキンケア時にコットンを使うことの何が悪いの」「ベタつき対策に油取り紙を使うのは当たり前じゃん」などと思われるかもしれませんね。

ですが、スキンケアをする際は、繊維による摩擦リスクが高いコットンを使わず、手を使って「こするのではなくやさしく肌を包むようにして軽く押さえる」というやり方に変えるほうがおすすめ。

油取り紙やティッシュでベタつき対策をするにしても、「こするのではなく軽く押さえる」という形にするのが正解なのです。他にも、

  • 素人判断で顔面マッサージや顔面体操はしない
  • クレンジング剤はすり込むのではなく、メイクとなじませるだけ、という意識で使う
  • 洗顔はゴシゴシ洗いをせず、きめ細かい泡のクッションで洗うようにし、洗顔後の拭き取りもタオルで軽く上から押さえるだけにする
  • リキッドファンデーションやクリームファンデーションなど肌にすり込むタイプのファンデーションの使用は避け、パウダーファンデーションを軽く伸ばす
  • 頬杖をつくクセを直す

などといった心がけをしていけば、リスクをかなり減らせますよ。

ラメラ構造が崩れる原因【2】ラメラ構造にダメージを与える要注意成分!

「ラメラ構造を理想的な状態に仕上げるために、スキンケア用品でセラミドやNMF(天然保湿因子)などの成分を補給する」ということは大切ですが、いくら有効成分が入っていたとしても、ラメラ構造にダメージを与えてしまうNG成分も一緒に入っているものを選んでしまっては台無しになってしまいますよ。

ラメラ構造にダメージを与えてしまう、避けるべきNG成分をきちんと知っておきましょう!

石油系合成界面活性剤は危険!

ラメラ構造に大ダメージを与えてしまう危険な成分としてまず挙げられるのが、石油系合成界面活性剤です。

界面活性剤は、油分と水分を混ぜる乳化剤や洗浄剤として広く使われている成分なのですが、その種類はさまざま。

肌にマイルドなものもあれば、刺激リスクが高いものもありますが、もっとも肌刺激リスクが高い界面活性剤として挙げられるのが、石油系合成界面活性剤なのです。

石油系界面活性剤はラメラ構造に浸透し、ラメラ構造を崩してバリア機能を破壊してしまうリスクが非常に高いんですよ。

石油系界面活性剤の成分

石油系界面活性剤の代表格として挙げられる成分は、以下の通りです。

  • ラウリル硫酸Na
  • ラウレス硫酸Na
  • ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩
  • ラウリル硫酸アンモニウム
  • ラウレス硫酸アンモニウム
  • スルホン酸Na
  • キシレンスルホン酸アンモニウム
  • パレス-3硫酸Na
  • パレス-3硫酸アンモニウム

※いくつかの成分にある「Na」は、「ナトリウム」と表記されることもあります。

これらの成分が入っているスキンケア用品や洗顔料・クレンジング剤等は一切使わないようにしましょう。

鉱物油もリスク大!

ラメラ構造を崩さないために避けたい成分としては、「石油を精製して作った油=鉱物油」も挙げられます。

「鉱物油は、昔と違って精製技術が上がったから安心だ」という説を唱える人もいますが、「植物油や動物油と比べて皮脂との相性が悪い」「洗っても落ちにくいので肌に残りやすい」「皮膚呼吸や新陳代謝を妨げる」などといったリスクがあるので、できれば使用を避けたいところです。

おもな鉱物油成分としては、以下のようなものが挙げられます。

  • パラフィン
  • 流動パラフィン
  • ミネラルオイル
  • ワセリン

これらが配合されたスキンケア用品は使わないようにしましょう。ミネラルオイルなんて、名前的に「ミネラルが入った、肌に良さそうな油」というイメージを持ってしまいそうですが、その正体は石油ですから、だまされないで下さいね!

あと「洗顔料やクレンジング剤なら、すぐに洗い流すから、鉱物油配合でも問題ない」と考える人もいますが、鉱物油自体が落ちにくい性質を持っていることを考えると、「その鉱物油成分を落とすために、強い界面活性剤が使われている可能性が高い」とも言えるので、これも使うべきではありませんよ。